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Pardot(パードット)とは?
Pardot(パードット)とは、Salesforce.com(セールスフォース・ドットコム)が提供するBtoB向けのマーケティングツールです。Salesforce.comはアメリカ・カリフォルニアに本社があるクラウドコンピューティング企業で、主に顧客管理関係ソリューションのサービスを手掛けています。Salesforce.comの創立は1999年、創立者はクラウドコンピューティングのパイオニアと称されているマーク・ベニオフです。Salesforce.comは、アメリカ・フォーブス誌発行の『世界で最も革新的な企業』で2010年から4年連続でトップを獲得していることでも知られています。
Pardotの特徴は、やはり売り上げにつながりやすいマーケティングができるということです。PardotはSalesforce.comの純正サービスであるために、顧客の行動履歴をスピーディに共有できるシステムとなっています。マーケティングとセールスがスムーズに情報共有できるので、成約につながりやすいという点がPardot最大の特徴です。
Pardotの機能
Pardotは、トラッキング、スコアリング、グレーディング、メールシナリオ、レポート、フォーム作成などの機能を搭載しているツールです。Pardotが搭載している各機能を組み合わせると、マーケティング効果を最大限に発揮することができます。
トラッキング
Pardotを代表する機能にはトラッキングがあります。トラッキングとは、顧客がWEB上で行った検索履歴を確認する機能のことです。検索履歴と共に各WEBページでの滞在時間まで数値化してくれるので、顧客のサービスに対するモチベーションまで考慮した上でマーケティングできる機能となっています。
グレーディング
グレーディングという機能は、顧客をランキング化し、セールスターゲットとしての評価を数値化できる機能のことです。ちなみに、グレーディングは、等級区分・格付けという意味があります。グレーディングを行うと確度の高い顧客を正確に抽出できるので、マーケティング効果を最大限引き出すことができます。
スコアリング
Pardotの機能の一つにスコアリングもあります。スコアリングとは、顧客の行動履歴に対してスコアをつけていくという機能です。顧客のモチベーションや潜在購買意欲がスコアリングにより数値化されるので、アプローチを優先的に行うべき順番が明確に分かります。スコアリングは、最適な営業アクションを行うために欠かせない機能です。
メールシナリオ
メールシナリオの機能とは、顧客に対して最適なタイミングでメールを送付する道筋・台本のことです。メールシナリオが最適化していれば顧客を有効に育成できるので、ひいては潜在的な優良顧客発掘の手段にもなります。
メールチェック
メールチェック機能とは、アクティビティデータをもとに、メールの開封率、クリック率を確認する機能ことです。メールチェック機能を利用すると、顧客の動向をリアルタイム表示してくれるので、より効率的にマーケティングを行うことができます。
手軽なフォーム作成
Pardotの特徴としては、手軽にできるフォーム作成機能も挙げられます。Pardotのフォーム画面は、初心者でも理解しやすいように視認性が高い構成となっています。さらに、作業をスムーズにすすめられるように、フォーム画面のレイアウトを自由にカスタマイズすることも可能。「専門的な知識がなくても導入できる手軽なマーケティングツールを利用したい」という人には最適な機能といえるでしょう。
様々なレポート作成
Pardotは様々なレポート作成ができる機能が備わっています。具体的には、どの施策が成約につながったのかを把握できるキャンペーンレポート、マーケティングによって獲得した顧客がセールスに対してどの程度関与していたのかを確認できるライフサイクルレポートなどが挙げられます。
マッピング機能
Pardotにはマッピング機能が標準搭載されています。マッピングしておくとデータを関連付けることができるので、効率的な商談には大変役立つ機能です。ちなみに、Pardotのマッピング項目には、削除済み、作成日、完了予定日があります。
Pardotの料金
Pardotの料金は、ライセンスによって異なります。まず最も安いライセンスであるGrowthの費用は月額16.5万円です。Plusの場合は33万円、Advancedでは52.8万円となっています。最も高いのは、Premiumの198万円です。すべてのライセンスは税込み、月額料金となっています。
また、CRMとのネイティブ連携やウェビナーとの連携、基本的なダイナミックコンテンツは全ライセンス共に無料で対応していますが、Google Adwords連携、高度なダイナミックコンテンツ、ソーシャルプロファイリングとルックアップ、高度なメール分析はGrowthのみ別途料金が必要です。
各ライセンスの機能
Pardotの最大プロスペクト数は、Premiumが75,000で、その他のライセンスは10,000です。ファイルホスティングは、Growthが100MB、Plusは500MB、Advancedが10GB、Premiumは10GBで、競合企業のモニタリングはGrowthが10社、Plusは25社、Advanced、Premiumは100社、ランディングページはGrowthのみが50で、その他のライセンスは無制限となっています。
PardotとSalesforceを連携するメリット
PardotとSalesforceを連携するメリットは、各機能を利用することでマーケティング活動がスムーズに行えるということです。具体的には、まずSalesforceに登録した連携先であればスピーディに選択できるという機能が挙げられます。ツール運用をよりスムーズに進めたい場合は、プルダウンを活用すると良いでしょう。
その他には、優先度を決めた上でSalesforceとPardotを同期できるという点も挙げられます。例えば、あらかじめSalesforce値を優先していれば、同期した場合もPardot値が上書きされることはありません。さらに、社内の重要書類が上書きされたり誤って消去したりするなどのリスクを軽減できます。ただし、一方の値が空白だった場合は、優先度は考慮されずに上書きされます。
PardotとSalesforceを連携するメリットには、Salesforceのキャンペーン状況を認識できるという点も挙げられます。キャンペーンのプロスペクト数はもちろん、各顧客のグレードやスコアまで把握することが可能です。さらに、キャンペーン情報を基に、プロスぺクトのタグ付けやリスト化、キャンペーン情報の追加・編集もできます。
PardotとSalesforceを連携すると、タスク管理、および営業担当者の割り当てができる点もメリットの一つです。また、商談の際に連携すれば商談内容に合わせて施策を振り分けられるので、より多くの顧客に最適なアプローチを行えます。
PardotとSalesforceを連携できること
PardotとSalesforceを連携するとできることは、双方の顧客データの共有です。その他には、Pardot側から連携先の指定ができること、連携値の優先度を指定できること、双方のキャンペーン情報を共有できること、商談終了後の情報を再度抽出できることが挙げられます。ちなみに、商談終了後の情報を再度抽出できるシステムを利用すると、機会をうかがって関連メールや後押しメールを繰り返し送付することが可能となります。
PardotとSalesforceを連携する際には、まず同期対象となるプロスペクト値を確認しておくことが大切です。特に、Pardotの値より既存顧客数が上回る場合は、事前にPardotのプロスペクト値を合致させておく必要があります。もし、Pardot値を合致できずに同期対象者数を削減しなければいけない場合は、情報の重要度や鮮度などの条件を付けて顧客を選別することも可能です。
【まとめ】
PardotはSalesforceと連携すると、よりマーケティングが効率的になるという点が特徴です。PardotとSalesforceのデータを共有すると顧客により有効にアプローチできるので、マーケティングの効果を最大限発揮し、ひいてはサービスの受注率が大幅にアップします。マーケティングに効果を感じられないと思っているなら、PardotとSalesforceを連携させて、マーケティング効率を最大化してみてはいかがでしょうか。